マイナスの概念を6歳児に説明する父親

子育て

うちの長女はそろばんを習っています。
ちょっとした計算が早くなれば良いな。
小学校の算数で数字の足し引きでつまずくことがないと良いな。
集中力が高まるらしいから良いんじゃないかな。
と軽く考えてすすめてみました。
娘も乗り気で習い始めてしばらくすると、あれよあれよとどんどん進み、検定の級もどんどん上がっていきました。
小数点を含む計算は何とかなったようだが、マイナスの値がどうにもつかめないらしい。
このエントリーでは、6歳のこどもにマイナスを説明した時の話を書いていきます。

なお、私は教師でも、理系の科目を先行していたわけでもありませんので、厳密な話を求めている方は参考にしないでください。

マイナスってなんだ?

マイナスの値を説明するのに際して、まずは生活の中でマイナスが出てくるのを探しました。
借金の話をこどもにしてもわからないだろうし、思いついたのは温度の話だけでした。
温度の話だけでは分からなかった感じだったため、ブロックでお皿を作ってブロックの数を数えてマイナスの数字を伝えてみたりしました。
それから数週間後、幼稚園でもらってきたすごろくで遊びながら、サイコロを2個ふって遊びながら、またマイナスの話をしました。

温度の話

初めに、生活に紐づいたマイナスの話をしました。

「今日は寒いね~。マイナス2度だって。」
こんな会話を妻としているのを聞いたことを覚えていたのか、
娘も、
「ん~、マイナス何度とかっていうのは、聞いたことあるかな?」
というような反応をしていました。

そこで、温度の話を娘にしました。
「氷がとけて、水になる温度を0度、水を火にかけてぐつぐつ沸騰する温度を100度と決めたのね。それを100で割った数字を1度としているんだよね。」
「氷がとけない温度はマイナスなんだ。冷凍庫の中はマイナスだけど、冷蔵庫の中の水は凍ってないでしょ?冷蔵庫の温度はマイナスじゃないんだ。」

この話は、生活には紐づいているものの、マイナスの概念を理解するのには響かなかったようでした。

ブロックの話

マイナスの温度は、実際に目で数えられないため、実際にモノを見て理解してもらったほうが良いかと思い、目で見て数えられるものがないかを考えました。
何を考えていて思いついたのかは忘れましたが、ここで思いついたのは、おもちゃのレゴブロック(デュプロだけど・・・)でした!

レゴでお皿を作って、(図1)
そこに2個ブロックをのせる。(図2)
そこから3個ブロックを取る。(図3)

0
図1
2
図2
-1
図3

お皿のブロックが1個なくなった部分がマイナス1であることを説明する。

これが結構うけたみたいで、マイナスの概念が伝わったような気がしました。

すごろくの話

幼稚園でもらってきたすごろくで一緒に遊んでいた時のことです。
これでも説明できそうだな。となった例がありました。
はじめはすごろくをサイコロ1個ふって遊んでいたのですが、次第に私が飽きてきて、いろいろなルールで遊び始めました。

「サイコロを2個ふって、大きいほうから小さい数字を引いた数だけ進む。」
「サイコロを2個ふって、大きい数から小さい数をひいて、1たした数進む。」
「緑のサイコロの数から、赤いサイコロの数を引いた数進む。」

はじめ2つは、0以上が保証されているのに対して、3番目のルールは、マイナスになる可能性が出てきました。
そろばんで習っているためか、娘も1桁の引き算であれば間違えることはありません。
今回は、マイナスの数字になったときに、すごろくでいくつ進むか?(いや、戻るか?かな?)を理解してもらうことにしました。

「緑が2で赤が5だから、マイナス3進む!」
「マイナス3進むんだから、今いるところから3つ戻るのか。」
「1、2、3」
「うわーー。せっかく進んでたのにー!」
↑すべて娘の独り言ですw

このルールのすごろくは今までとは比べ物にならないくらい時間がかかりましたが、娘も面白がっていたし、マイナスの値の理解が進んだのではないかと思いました。

ちなみにこのルールで娘がゴールにたどり着いたとき私はスタート地点にいました・・・

マイナスはわかったかな?

マイナスの概念は、とある基準を0としたときに、その基準からいくつ増減しているか。

基準よりも数が増えているのはプラスの数
基準よりも数が減っているのはマイナスの数

実際の生活の中では、1,2,3といった自然数だったり、0.1や3/8といった正の少数や正の分数が多いです。
0を意識することも少ないと思います。
マイナスを理解するためには、基準となる0を意識しなくてはだめなのだと理解して娘に伝えました。
基準となる0は、それぞれ次の通りです。
温度は、水が氷に変化する温度(摂氏0度)。
レゴブロックの例では、お皿を作っただけの状態。
すごろくでは、今いるマス。

ん~!
こどもに数学を伝えるのは難しいですね。
今回は私が娘にマイナスの概念を伝えたことを記事にしました。
このエントリーが誰かの役に立てば幸いです!

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