学習と勉強の違いを考える。

学習

このブログで、過去に学ぶことについての記事を書いてきました。そこで毎度、学ぶことを表現する言葉選びについて、迷うのです。今回は、学ぶことに関する言葉について、私なりの見解を記事にしようと思います。深く考えたことがなかった方は、一緒に考えてみるのはいかがでしょうか?

「学習」は「学ぶ」&「習う」

”学習”を辞書で引いてみると以下のように出てきます。

学習 がくしゅう <スル>
1.[学習](1)勉強。(2)心理学で新しい適応の仕方を習得すること。
2.[学修]学問を身につけること。

三省堂ウェブディクショナリー

いきなり勉強が出てきましたねw今回は学習と勉強の違いを自分なりに見出していこうという記事なので、違った角度で考えてみることにします。

「学習」は見た通り、「学ぶ」という字と「習う」という字から成り立っています。「学ぶ」は「真似る」と同じ語源の「真似ぶ」からきているといわれてます。「習う」は「倣う」と同じルーツで、どちらも手本を基にアウトプットをしながら身につけていく感じがします。

「勉強」は「勉める」&「強いる」

次に、”勉強”を辞書で引いてみると以下のように書かれています。

勉強 べんきょう <スル>
(1)学問や技芸を学ぶこと。(2)将来のための経験。(3)値引きすること

三省堂ウェブディクショナリー

こっちにも学ぶこととして書かれていますね。

こちらも、真っ先に学ぶことが出てきましたねw結局、どちらも同じように使われる言葉だということのようではありますが、もう少し考えてみましょう。

「学習」と同様に、「勉強」を構成する漢字を分けて考えてみます。「勉める」と「強いる」ですね。「勉める」は努力すること。「強いる」は強制すること。どちらも楽ではなく、苦痛を伴う語に見えます。どのような時に、苦痛を伴ってでも学問や技芸を身につけたいかを考えてみると、判定基準が存在する目標に向かって取り組む時ではないかと思います。学生であればテスト、英語学習であればTOEIC600や800といった目標点数に向けた取り組みが「勉強」なのではないかと考えます。

苦痛を伴ってでも、とは書きましたが、目標を達成することでの喜びなどがあるので、勉強自体が必ず苦痛というわけではないと思います。

「学習」と「勉強」の違い

ここまで、「学習」と「勉強」の違いについて考えてきました。それぞれ一言で表すなら、

学習とは、アウトプットしながら知識などを身につけるもの。

勉強とは、目標に向かって知識などを身につけるもの。

と表せると整理しました。
少し具体例を出して考えてみましょう。

例1.プログラミング

社会人が今、勉強しているスキルのトップはプログラミングのようですね。これを例にとってみましょう。
「プログラミングを学習する」とは、「実際にコードを書いて動かしてみる。」ことなのかと思えます。一方、
「プログラミングを勉強する」とは、「望む挙動になるようなコードを書くために必要な知識を習得する。」や、「会社でPHP認定上級試験を受けてこい。と言われたから対応している。」ことのように思えますね。

例2.フェルミ推定

書店に平置きされており、楽しそうだな。と思って手に取った本『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』最近、Youtubeでも紹介されていました。このフェルミ推定についても例にとって考えてみましょう。
「フェルミ推定を学習する」とは、「本を読みながら実際に自分も手を動かしてみながら問題を解くこと。」を指し、「フェルミ推定を勉強する」とは、「外資系企業への就職で問題を出されるようなので、フェルミ推定の解法を身につける。」ことのように思えます。


現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

「興味がある」程度は「学習」ではないのか?

今まで「学習」と「勉強」について考えてきましたが、これらの前段階があるのではないか?という疑問が出てきますね。上記の2つの例では、プログラミングの概要などを本で読む段階。フェルミ推定の本を流し読みしている状態で、「興味がある」程度のことです。

実際、私が本を読むときは、面白そうだなと思って読み始めることが多いです。上記で考えたような「学習」や「勉強」をしようと思って本を買うことは稀です。

それでは、そのような興味があるだけの本を読むことは、何の学びにもならないか。と考えるとそうではなくて、知識の領域を広げることに役立ちます。
 この、本を読んだだけの状態を表す適切な単語がなかなか見つかりませんでした。
 考えてみると、読んだ本の内容を人に伝える、メモすることでアウトプットという「学習」(復習)しているので、インプットだけしている状態というのはないのかもしれません。
 インプットして、内容を忘れてしまう前にアウトプットしなければ、それは結果的にただの暇つぶしだった。となるのではないでしょうか。

生涯学習について

「人生100年時代」とは、リンダグラットン氏の著書『LIFE SHIFT』で提言されたとされる考えです。

この日本でもこの言葉は認知されており、厚生労働省のHPには、「人生100年時代」に向けてというページがあります。
 国も個人のより充実した生活のため生涯学習を推奨しています。

私も、これからの長い人生、アウトプットしながら学び続けます。その手段の一つとして、このブログで読んだ本の紹介なども引き続き行っていこうと思います。

終わりに

いかがだったでしょうか。「学習」と「勉強」の違いについて、私なりの結論は出ました。
 学ぶ内容をアウトプットしながら、または、アウトプットする場合は、「学習」と、明確な目的を持って学ぶ場合を「勉強」と考えて今後の記事は単語を使用して書いていこうと思います。
何を学ぶかについての記事もあるので、良ければ見てみてください。

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